月: 2020年12月

  • スイングを固めるというウソ。固まりません。

    スイングを固めるというウソ。固まりません。

    初心者がスコアが良くならないのは、「スイングが固まってないから…」「球数をたくさん打ってスイングを固める…」なんてよく聞きます…

    スイングは固まりません。

    スイング(打つ動き)が慣れていくことはあっても、人間である以上、いつも同じ動きができるようになることは有得ません。

    ゴルフ初心者が陥りやすい誤解について、私の経験を通して解説したいと思います。

    打ち放題でたくさん打てばスイングが固まるのか?

    一日1000球打つことは効果的な練習方法とは思えません。

    ゴルフを始めたばかりで、一定量の打数を練習場で打つことは必要です。

    初ラウンドまでには、1000球ほど打って練習してからコースデビューが望ましいですね。

    ラウンドでの実戦から課題を見つけることを先行すべきで、初ラウンドの前にそれ以上、球数を打つ必要はないと思います。

    多量に打っても…

    もくもくと一日中練習場で打ち続けているゴルファーを見かけますが、下記の方以外は、あまり意味のない練習方法だと思います。

    • 運動不足やストレス解消
    • いろんなスイングやアドレスを試すため
    • 新しいクラブを試すため
    • 暇つぶしや気分転換
    • 固めるというよりスイングイメージを固定する

    身体は機械でないので、動きをプログラムすることはできず、せいぜい慣れや覚えておく程度です。

    一晩寝れば、体調はまったく違うことになり、スイングの動きに誤差が出ます。

    私も一日1000球打ったことが何度もありますが、今思えば、効果的な練習方法とは思えません。

    スイングも忘れます、記憶のように…

    ゴルフのスイングも暗記した記憶のように忘れていきます。

    いくら良いスイングをできていても、10日程度練習しないと、ぜんぜん別人のようなスイングになったりするものです。

    暗記した記憶のように忘れていきます。

    なので、練習場では同じ動きを毎回できるようにするよりも、どんなスイングだとどういう弾道になるのかという研究のために球数をつかうことの方が有意義だと思います。

    • Aのスイングだと→1の弾道になる
    • Bのスイングだと→2の弾道になる
    • Xのアドレスだと→8の弾道になる
    • Yのアドレスだと→9の弾道になる

    ラウンド中にはできないことを、ゴルフ練習場でたくさん経験しておくと、トラブルを回避できます。

    どうしても練習したいゴルファーへ

    それでも「練習量こそ上達の道」と考える体育会系の方は、一日まとめて多量に打つよりも、少量を毎日練習する方が効果がある事を認識してください。

    スイングを覚えておいて忘れないことが、安定の秘訣です。

    ですから、毎日数十球打ち続けるのが、ゴルフで最も効果的な練習方法です。

    そんな環境にいるゴルファーはわずかですが、毎日クラブを持ち素振りするだけでも良いので、スイングの動きやクラブの長さ重さを、忘れないようにすることが上達の秘訣です。

    スイングのクセは、なおさない

    打ちっぱなし練習場で多量に打つことにより「自分の悪いクセ」を治そうとしているゴルファーがいます。

    クセはなかなか治るものではありません。

    クセがないプロゴルファーもいないもので、何十万発も打てば別ですが「球数を多量に打てばクセがなおる」と考えるのも少し安易な考え方です。

    海外のトーナメントを見てると、外国人選手は個性的なスイングのプレイヤーも多いと思いませんか…?

    究極目標は同じスイングをすること

    ゴルフのスイングでもっとも大事なことは「同じスイングをする」こと

    ゴルフのスイングでもっとも大事なことは「同じスイングをする」ことです。

    クセが良くないのではなく、体調やコース状況、心理によりクセの幅が大きくなることが問題なのです。

    どんな状況でも、同じ動き同じスイングができるならクセがあってもいいのです。

    シンプルを心がけて

    いつも同じスイングをするためには、確かにクセがないスイングが近道です。

    なので、プロゴルファーのレッスンでは、シンプルなスイングを目標に指導されます。

    シンプルなスイングは、プレッシャーがかかる場面で心理的に追い込まれていつも違う動きになっても、クセのあるスイングより、スイングプレーンのブレ幅が少ないのがメリットです。

    練習法は、どうすれば曲がるか?の確認

    打ちっぱなしでの練習法は、どうすれば悪い球が出るのか試すこと

    おすすめの打ちっぱなし練習法は、どうすれば悪い球が出るのか試すことです。

    • 「こんなバックスイングだと、あんな弾道になりやすいのか…」
    • 「このアドレスはスライスしやすいんだな…」

    という経験を重ねることで、ストロークの違いがわかれば、結果的にスイングプレーンが安定することになります。

    同じ動きを繰り返して「固める」と考えるよりも、悪い動きを覚えて防止すれば、結果的に”固まる”に近くなります。

    いつも違う身体のコンディションなので

    人間の身体は、毎日コンデションが違います。

    朝から身体が重く感じる日もあれば、寝起きが良くて気分が良い日もあります。

    体調によりその日によって違うので、スイングはいつも手直しするイメージが大切です。

    いつもと違うので調子が上がらないということは当たり前で、すぐに対応できる調整能力が必要なのです。

    出だしの3ホールで調子をつかんで、対応できる能力をつけるのが理想です。

    久々なのに調子が良いのは?

    誰もが経験があると思いますが、久しぶりのラウンドなのにとても調子が良い、ことありませんか?

    弾道が曲がらず、距離感も合う、そんな経験があると思います。

    しかし、長くは続かずハーフターンしたあたりから、次第に曲がりだし調子を崩すパターンがほとんどです。

    久しぶりに急にラウンドして曲がらないのは、恐る恐るスイングしてるので、力が入ってないことが要因です。

    慣れてくるとリキみが入り、スイングプレーンがぶれて曲がりだします。

    それを理解できれば、久しぶりのラウンドや体調が悪い時でもまとめる能力が付くと思います。