「どうしたら100を切れますか?」という質問をよくうけます。
だれでもよく言うのが「アプローチとパットだね…」ってやつです。
スコア100を切るには、大きな飛距離も正確なアイアンショットも不要で、ショートゲームがポイントです。
ゴルフ初心者が上達しようと練習する上で、最も勘違いしやすいのがアプローチです。
とにかく転がす
フワリと上げた柔らかいアプローチをイメージするのは良いのですが、初心者には成功率が低すぎすのでやめましょう。
たぶん、成功率10%は切ります。
100を切りたければカッコにこだわらず、ミスしてもグリーンオンできる方法を選択します。
ピンまで40ヤード以内なら、最初にパターでグリーンオンできるか想像しましょう。
難しければ7Ⅰ、ダメなら8Ⅰ→9Ⅰ→PW、それでもダメな時にはサンドウエッジという順番にクラブ選択を考えます。
大変失礼ですがグリーン周りでは初心者はほぼミスしますので、とにかくミスをしてもグリーンオンすることを最優先して考えることが大切です。
プロはなぜSWを使うのか?
ではなぜ、テレビ中継のプロはSWでアプローチするのでしょうか?
理由はカンタンで、プロゴルファーやトップアマが初心者とは目指すスコアが違い、時にはアプローチでもカップインを狙います。
さらに競技やトーナメントのコースセッティングは高速グリーンでラフも深く、転がすランニングアプローチが可能な条件がとても少なくなります。
99が目標の初心者のアプローチは、ボギーで十分なので、カップインが目標ではなくグリーンオンなのです。
だから、同じアプローチショットでもコースの状況や目的が異なり、使用するクラブ選択も異なるのです。
アプローチの基本はロングパット
「ピッチ&ランがアプローチの基本」と言われるのは汎用性が高いからで、初心者のアプローチの基本はカラーからのロングパットをイメージしてください。
100切りを目指す初心者がピッチ&ランアプローチを練習するのは、90を切る頃に練習するとして、もう少し先でもよいでしょう。
20mほどのロングパットの距離感を身につけるように意識して練習しましょう。
グリーン上のロングパット練習はなかなかできないので、ラウンド前や後にコースで練習するのがおすすめです。
打ち出す方向も大切ですが、距離感をつかむことに集中してください。
7Iでランニングアプローチをする時にロングパットの距離感練習がイキてきます。
パット数に直結するアプローチの結果
アプローチが寄らないと3パットの可能性が高まりスコアが伸びません。
ミスした後にオンしただけ、その後3パットすれば残り30ヤードから5打かかり、これでは100を切ることができないでしょう。
ピンから5m以内に寄れば上出来で、楽な気持ちでアプローチショットできるようにします。
5mから3パットしないように気を付けてのりきれば、そのうち必ずチャンスが訪れます。
スコアカードにパット数を記入しておくと、アプローチショットの精度も見えてくるので記入するようにしましょう。
サンドウェッジはプロゴルファーも難しい
タイガーウッズなど世界のトッププロが、ウッドやミドルアイアンでアプローチすることもあります。
サンドウエッジのロブショットやバックスピンはアマチュアの憧れですが、リスクが高いショットではあります。
しっかり正しくヘッドが入らないと、ダフりやトップでプロでもグリーンオンしなかったりします。
グリーン周りの凸凹やアンジュレーションがあったりすれば、ピッチ&ランやSWでボールを上げますが、条件がそろえばトッププロでもランニングアプローチを選択したいのです。
ランニングアプローチは経験して”知る”のが上達法
転がして攻めるランニングアプローチを練習するときに、十分な練習量が積めなくて自信がないという初心者がいます。
転がすのはそれほどスイング理論は不要で、パットと同じで状況に応じて実戦で経験を積むしかないのです。
自分スタイルのランニングアプローチのカタチを見つける努力をしてください。
パッティングと同様に基本はあるものの、ある程度自分のカタチが必要です。
最初は失敗続きでも、少しずつ寄せる感覚を掴むことができます。